## 蛇と神
「主なる神が造られた野の生き物のうちで、へびが最も狡猾であった」『創世記』第三章はこうして始まる。だが、蛇と神がどちらが本当のことを言っていたのか。神は「善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」と言ったが、蛇は女に「(それを食べても)あなたがたは決して死ぬことはないでしょう」と言っている。ここだけを比べるならば、本当のことを言っていたのは蛇である…
これは、「イサクの物語」関連のテーマのための『創世記』のメモである。 「イサクの物語」のテーマは、(今のところ)一言で言うと「世代をまたぐ暴力」というもので、さらにはおおよそ次のものに関連する。 ・「見る」ことの意味 ・「暴力の波紋」の連鎖 ・親と子の関係性 「Seeing is...
哲学者のジャック・デリダは、ある夜夢をみる。 夢の中で年老いた盲者が、自分にのしかかって攻撃してくる。 「無防備な私、私の息子たちに危機が迫る」(ジャック・デリダ『盲者の記憶』p.21)。 ...