2023/04/06
「力」を求めるのか? それとも「壊れやすさ」の中にある「強さ」を見て取るのか? 前者は、見ず(たとえ見たととしても、否定するために見る)、求める。 後者は、すでにあるものを見る。その違いは大きい。 物語の中のような人だ、ニーチェは。その物語は、「極北の民」が主人公の物語だろう。 ***...
2023/01/15
ボルヘスを読んで、最初に気に入ったのは、第一に、彼が「空想の本」を題材にしていたことである。具体的には、百科事典、しかも謎の海賊版の(通常の版には記載のないはずのウクバールなる地名、国名が記載されているページが存在する)百科事典のウワサを、友人から聞き出したという出だしである。「謎の本」をめぐる冒険譚なのだ。

2022/12/01
ご訪問をありがとうございます。 過去の記事の「案内図」のようなものをつくっています。 「年代順」や「内容」で分けてみようと思います。自分にとっても道標になればと思います。 ご参考になりましたら。
本を読む · 2021/09/05
 これは、「イサクの物語」関連のテーマのための『創世記』のメモである。  「イサクの物語」のテーマは、(今のところ)一言で言うと「世代をまたぐ暴力」というもので、さらにはおおよそ次のものに関連する。 ・「見る」ことの意味 ・「暴力の波紋」の連鎖 ・親と子の関係性  「Seeing is...

本を読む · 2021/07/17
(1)  水の女[1]について、何かをまとめることなどできるのだろうか?  折口信夫の論文「水の女」は、1927年にはじめて世に現れた。折口の文章全般にいえることだが、ほかの彼の文章にもまして、具現化の力というべきか、想像力というべきかが強いのではないかとおもう。...

2021/06/13
美しいものと善いものの関係 美しいものから善いものが生まれるのか 善いものから美しいものが生まれるのか あるいは、そうした問いの立て方がまず違っているのか 悪は善の欠如だというのが、ヨーロッパ思想の考えだという しかし、悪は善の欠如ではない。 そのような消極的形態ではない。 悪は、善の収奪である。 神を善と同一視するというあやまち。...
本を読む · 2021/06/13
愛される人間が、愛する人間の目に映る時には神となる...
時間の一齣 · 2021/06/13
夜 ショパンの夜想曲の流れ 夜想曲の名に相応しい、夜を壊さない流れ 時間 無(ゼロ)から有(イチ)を創り出す時に 流れているもの 昼よりも夜がいっそう「時間」に相応しい それも、少し眠って目が覚めた後の夜、朝の前の夜、あるいは夜明け

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